郊外ニュータウンと主婦のライフスタイル

               ―神戸北町を事例に―

【目次】

1章 はじめに

 11 問題意識

  111 郊外住宅

  112 女性の多様化

 12 研究目的

 13 先行研究

 14 研究方法

第2章                  神戸北町

 21 神戸北町の概要

 22 神戸北町の系譜

  221 神戸北町の誕生

  222 神戸北町の発展

 23 国勢調査からみる神戸北町

3章 女性と郊外ニュータウン

 31 対象者の個人史

 32 インタビュー

  321 女性と生活空間

  322 女性と地域活動

  323 女性の地域活動と社会

 33 考察

4章 おわりに

 

【参考文献】

影山穂波(2004):「都市空間とジェンダー」,古今書店,197p

国広陽子(2001):「主婦とジェンダー−現代的主婦像の解明と展望−」

        尚学社,298

三浦展(1999):「『家族』と『幸福』の戦後史」,講談社,224p

 吉田容子(2006):都市空間のジェンダー化,地理科学,61200209

 

 

 

 

【要旨】

―第1章―

〔問題意識・研究の目的〕

 性的役割分業前提とした郊外ニュータウン

  大量の企業戦士と柔軟な女性就業者生み、経済に貢献

  ⇒郊外ニュータウンの特質(均質性・職住分離・コミュニティー不在)

  ⇒家族関係や女性に弊害、急激な高齢化

⇒郊外ニュータウンの危機

 『郊外ニュータウンで、社会規範や空間の制約を克服して、女性がどのような日常生活を送っているか』

  ⇒女性の空間形成への関わり方

郊外ニュータウン再編の鍵の可能性

 

〔研究方法〕

 インタビュー調査

  女性のライフスタイル:体験に依拠、家族・社会規範から制約

  →詳細な事例研究の必要性

 

―第2章―

〔神戸北町の概略・系譜〕

1982年      「自然と共生した総合的な開発」の元、都市的規模の郊外住宅着工

1987年      町開き

 現在   ショッピング施設・教育、医療施設の充実

  →生活者である女性のニーズに疎い

   主婦の雇用機会増

〔国勢調査(資料15)〕

  均質的・ジェンダー関係が投影された空間

 

―第3章―

〔インタビューを通して〕

生活空間@夫との関係:性的役割分業当然視

     A人的ネットワーク

       当初、アメニティー不足→相互協力の必要性

       その後 子ども 地域活動 自治会

     B均質性

       集団行動がとりやすい

       ←異なった問題意識:生活しづらい空間

     C阪神大震災:人的ネットワーク形成に貢献

 地域活動@動機:将来不安、自分の体験に依拠

     A活動量:家事優先

     B活動後の夫との関係

       活動量増・家事量減→夫との摩擦

        ※当然視されていた性的役割分業見直す機会

         夫が地域に目を向ける機会

     C継続性

 社会と女性による地域活動

     @性的役割分業

       女性による地域活動:再生産労働の一端とみなされやすい

     Aコミュニティー

       空間的な疎外感:コミュニティー強化の重要性

     B政治的関心

 

―第4章―

〔まとめ〕

  女性の行っている地域での活動

   →資本主義経済で疎外されてきた問題

    地域の問題を投影

   →女性の視野の広がり

当然視されていた性的役割分業、社会規範編成される可能性

    男性と地域の関わり

    男性が再生産労働の問題点に目を向ける機会

    家族内の問題を地域で解決=コミュニティー強化

→安価な労働力として扱われ、性的役割分業を再生産する危険性

   

―資料―

資料1 年齢別人口

資料2 就業別

資料3 就業時間

資料4 居住年数

資料5 雇用状態


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