2000年度卒業論文
フェアトレードの展望と課題


岩佐健吉

プロローグ
序章
第一章 フェアトレード概況
1-1 フェアトレードの歴史
1-2 進んでいるヨーロッパ
1-3 日本のフェアトレード概況
1-4 日本における活動形態
第二章 生産者
2-1 生産者の状況による分類
2-2 SPFTC
第三章 「フェア」とはなにか
3-1 組織形態について
3-2 価格について
3-3 経営状態について
3-4 商品について
3-5 自立をめざして
第四章 社会啓発
4-1 普及活動
4-2 認知度が低いことについて
4-3 自分達のために
終章 これから
参考文献リスト
エピローグ

○フェアトレードとは
 フェアトレードとは、途上国の生産者と先進国の消費者との間に、より直接的な関係を作り上げていく活動である。途上国の、職を持たない貧しい人々や不当な搾取を受けていた人々が作ったモノを、先進国の消費者が直接買い付けることによって、彼らの現状を改善しようとする活動である。
 また、途上国の生産者が作るフェアトレード商品は、主に手工芸品や農作物であり、環境にも配慮して作られている。フェアトレードは我々の大量消費社会や環境破壊を改善させようとする役割も担っているのだ。

○論点
 フェアトレードの「フェア」とは、どうあるべきなのか。
 日本でフェアトレードを普及させるには、どうすればよいのか。

○結論
 「フェア」な関係とは、途上国の生産者と先進国の活動者が信頼関係で結ばれていることである。
 フェアトレードを普及させるためには、フェアトレード活動をしている人々だけではなく、我々が積極的に途上国問題を知ろうとする必要がある。
 日本政府は、ODAで無駄にお金を費やすのではなく、フェアトレードをはじめとする、NGOの活動への補助金を増額すべきである。

○内容
1章 フェアトレードは、欧米から生まれた考えである。日本におけるフェアトレード活動は本格的に始まって、10年程度と歴史が浅い。日本は先進国でありながら、欧米に比べ、非常に送れている。フェアトレードを普及させる必要がある。


2章 現地生産者団体の形態は、最貧困支援型・協同組合型・職人支援型・現地先進的企業型の4つがある。SPFTCを事例にあげ、生産者にとってフェアトレードはどのような存在なのかを考察した。フィリピンでは、政府は何もしてくれず、立場の弱い人々は虐げられる一方である。フェアトレードは、民衆が自分達の力でその現状を打破する、新しい手段なのだ。


3章 フェアトレードは、生産者の生産物を買い取る一方で、消費者にその生産物を売らなければならない。ボランティア的要素の強い活動の中で、ビジネスとしても成り立たせる必要がある。この両者の間には、さまざまな課題が生じてくる。買い取る価格はいくらにすべきか、売れるために商品開発はどれくらいさせるべきか、などを検討することにより、「フェア」な関係とは何かを検討していった。


 4章 フェアトレード活動は、途上国の生産物を売買することと、フェアトレードの理念を普及させることである。各フェアトレード団体は、勉強会・ニュースレターの発行・イベントでの出店など、さまざまなフェアトレード理念の普及活動を行っている。しかし、認知度は非常に低い。朝日新聞社が行った意識調査を参考にしながら、フェアトレードの認知度が低いことと、我々の意識について検討していった。


発達科学部・社会環境論・卒業論文題目